旅する日本語展2019
旅する日本語展2019

連動インタビュー企画

わたしの旅する日本語

私が旅先で出会った思い出の日本風景は
「日本三大秘境・宮崎県椎葉村で見た日本の原風景」です

株式会社 梓設計
アーキテクト部門BASE02 副主幹
古田 知美

2020年2月

旅行を楽しみに仕事を頑張る。リフレッシュした心身で仕事に打ち込む。
そんな理想的な循環を楽しむのが、梓設計アーキテクト部門BASE02 副主幹の古田 知美(ふるた ともみ)さんだ。
幼稚園から大学まで様々な教育施設や、税務署などの宮庁施設を主に設計する古田さんのお仕事は、期間や予算規模も大きい責任のあるポジション。
入社当時こそ仕事が常に気になり遠出ができなかったと振り返るが、今は友達や家族と積極的に旅に出るという。古田さんにとって旅先で出会う『思い出の日本風景』はどのようなものか、お話を伺った。

旅のエピソードを語る古田さん

「建築に、温度を。」昭和21年創立、70年以上の歴史をもつ梓設計は、”質実優美”な建築を顧客の共感とともに実現し、社会に貢献するという経営理念のもと、つくり手の温度を伝えながら、この世にたったひとつしかないデザインを実現するべく、日々業務を行なっている。
2019年には、天王洲と羽田の2拠点あった自社のオフィスを統合移転し、新オフィスは羽田空港を目前に望むワンフロアの開放的な空間となった。役員室もないフリーアドレス制が導入され、ともすれば社長が隣の席に座る、役職や部署の垣根を感じさせないオープンな環境が特徴的だ。
今回お話を伺った古田 知美(ふるた ともみ)さんは、より大規模な施設の設計を志し2006年に梓設計に転職、15年近くのキャリアを重ねてきた。

そんな古田さんに「日本の旅先の風景」について伺うと、「どれも印象的な風景があって、一番が決められない」と話し、今まで訪れた旅先は北は北海道〜南は日本最南端の島・波照間島まで広範囲に及ぶ。共通点はどれも雄大な自然があり、古田さんの旅の楽しみ方は自然に癒されに行くというものだ。日常から自身を開放し、心を空っぽにして心底リラックスをする。隣には気心しれた仲間と、感動の風景を共有することが一番の旅の魅力だと語った。その中でも特に衝撃的だったと紹介するのが、日本三大秘境に数えられる「椎葉村」の風景だ。椎葉村は宮崎県の北西、九州中央山地に位置し、人口は3,130人、537.35平方キロメートルという広大な面積を有し、その約96%が森林で占められる緑豊かな村だ。「村民のほとんどの名前が「椎葉さん」で、同僚に椎葉さんがいたんです。美しい棚田に大きな川、まるで映画に出てくるような、日本の原風景が広がっていました。川釣りをして、そのまま家の川床でさばいて食べたりしました。夏の花火も村人のためだけに上がる贅沢な時間でした。」会社の同僚の地元にすでに2度ほど足を運んでいるそうで、仕事を忘れてリフレッシュする目的の旅に会社の同僚と行ける、風通しの良い社風と社員同士の良好な関係性が滲み出た。「会社の同僚と行くことが多いので、ついつい建物の造りや裏側が気になってしまうこともあるんですよね。」職業ならではの視点を持ってインプットしたり、一緒に旅をしたメンバーの意外な一面を知って、より仲良くなれたりたりするそう。

今でこそ毎年2〜3回は国内外に旅行に向かう古田さんだが、入社当初はなかなか旅に出ることができなかったと言う。「前までは仕事が心配で、長期の休みも事前に計画を立てることができなくて。空いた時間に近場へ出かける程度でした。今は忙しいかもしれないけれど先に旅行の予定を入れて、そこに向けて仕事を頑張って終わらせる。オンオフのリズム作りになっています。それに、旅って準備が楽しいじゃないですか。色々揃えたり、どこへ行こうかなと調べたり。生活を楽しむリズム作りとして私はすごく重要ですね。」

旅をするまでの過程が楽しいと言う古田さんがよく現れた幼少期のエピソードもある。「小さい頃に家族と一緒に行った北海道は、恵比寿から『カートレイン』という電車で行ったんですけど、子ども心にすごくワクワクして、着くまでずっとハイテンションでした。その時の北海道旅行では、現地でのことよりもそれが一番印象的でした。移動時間が楽しかったのを今でもすごく覚えています。」

カートレインとは、1985年7月27日から国鉄が乗用車を有蓋貨車に積載、運転者や同乗者は寝台列車で宿泊する移動手段だ。恵比寿駅ー白石駅間を運行したもので、現在は高速道路網の充実などにより、姿を消した。

旅行の計画を楽しみ、旅先でリフレッシュをし、また仕事に打ち込む。「次の旅の計画も早く作らないと」と早くも表情を明るくする古田さんは、入社当時の自身に向けて旅に出ることを強く勧めた。「いつか行けたら行く、では勿体無い。先に行くことを決めちゃった方が楽しいよ、と言ってあげたいですね。」

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